Hey Say Jamp!の山田涼介さんが主演し、5月と6月に連続公開される映画「鋼の錬金術師完結編」。
公式サイトなどで何本も予告映像が公開されていますが、そのクオリティの高さに驚きます。
原作のイメージそのままというシーンや、登場人物のビジュアル。
2017年に公開された前作「鋼の錬金術師」とは、比べようもないほどの再現率の高さです。
前作は、長い物語の序盤部分をかいつまんで紹介したという流れ。
今回は、物語のメイン部分から結末までが描かれます。
はっきり言って、「鋼の錬金術師」の面白さは今作に凝縮されているんです。
そこで今回は、原作大好きな私が、「鋼の錬金術師完結編」の見どころを紹介。
原作をあまり知らないあなたも、これを読んでおけば、映画がより面白く観れますよ。
鋼の錬金術師完結編の見どころ3つ
「鋼の錬金術師完結編」の見どころは次の3つです。
- 原作再現率の高さ
- イシュバール殲滅戦
- 約束の日
それぞれ解説していきます。
まるで原作から抜き出たような再現率
監督の曽利文彦さんは、2011年に公開された「あしたのジョー」の実写映画も手掛けています。
2017年の前作から、原作の世界観を崩さないという姿勢で制作に臨んだそうです。
前作では、原作イメージに近いイタリアでロケを敢行しましたが、今回はほとんどがCG合成。
原作の世界観が、忠実に再現されています。
前作とは違うなあと思ったのは、錬金術を使うシーンで、錬成反応のバチバチとした表現が分かりやすくなったところ。
前作は、今一つ分からなかったんですよ。
そして、登場キャラクターも、原作に忠実に再現するためのメイクが。
前作は、ウイッグと肌の色合いがマッチしてなくて、キレイな金髪が妙に浮いた感じでしたが、今作は髪と肌色がよく馴染んでます。
特に、アームストロング姉弟は、よくここまでと感動しました。
引用元:「鋼の錬金術師 完全版」13巻表紙
オリビエ・ミラ・アームストロング少将のビジュアルは、ふっくらとした唇のツヤまで原作のカットそっくり。
引用元:「鋼の錬金術師 完全版」10巻扉絵
アレックス・ルイ・アームストロング少佐も、あの独特な髪形や髭はもちろん、ムキムキの体格まで。
キング・ブラッドレイ大総統役の舘ひろしさんは、どこから見ても原作そのままなビジュアル。
ですが、なぜ片目に眼帯をしているのか理解してないまま演技ていたのだとか。
なのに立ち居振る舞いが、大総統の貫禄。
さすがベテラン俳優。
この再現率の高さ。
予告動画で確認してください。
物語の核「イシュバール殲滅戦」
『復讐者スカー』で描かれるイシュバール殲滅戦は、物語本編の6年前に大総統の命令によって行われた戦闘です。
イシュバールは、アメストリス国にに併合された東部の狭い地域でした。
が、錬金術は彼らが信仰するイシュヴァラ神の教えと相反するという考えから、国としばしば衝突。
そして13年前、将校がイシュバール人の少女を誤って射殺してしまったことをきっかけに、内戦状態に。
7年続いた内戦に終止符を打つため、キング・ブラッドレイはイシュバール殲滅を指示したのです。
武器を持たない一般市民や、軍に在籍するイシュバール人さえ、粛清の対象とした非道な作戦でした。
スカーがアメストリスと国家錬金術師に恨みを抱き、マスタング大佐が軍のトップを目指すきっかけとなった重要なパート。
原作では、ここだけでコミックス1冊になるほどページを割いています。
作者の荒川弘さんは、このパートを描くために、第二次世界大戦の経験者にインタビューしたのだとか。
戦争の罪悪と、それに直面した人々の姿が、とてもリアルに描かれました。
だからこそ、この後の軍部キャラのセリフや行動が深みを増し、読者を引きつけるのです。
映画ではどのように表現され、俳優さんの役作りにどれだけ影響を与えたのか興味深いですね
イシュバール殲滅戦が描かれているのは、コミックスの15巻。
これだけでも十分読みごたえがあるので、ぜひ読んでみてください。
ラスボスとの対決「約束の日」
『最後の錬成』で描かれるのは、ホムンクルスの生みの親「お父様」とエドワードたち人間の最終決戦。
アメストリス国軍に深く関わり、暗躍するホムンクルスたちの計画を、エドワードたちは徐々に解き明かしていきます。
彼らの計画は、アメストリスが建国された頃から企てられていたのです。
その計画の中心人物であるお父様は、エドワードとアルフォンスの父親であるヴァン・ホーエンハイムに瓜二つ。
2人は、かつて錬金術で発展していた大国、クセルクセスの滅亡に深く関与していました。
その結果、ホーエンハイムは、お父様によって、人とは違う人生を歩むことを余儀なくされてしまったのです。
そして、ホムンクルスの計画には、「人柱」と呼ばれる優秀な錬金術師が必要。
自分達がその人柱であることを知ったエドワードたちは、バラバラに行動しながら、お父様の計画を阻止することに。
ホムンクルスの計画が決行される「約束の日」は、何百年という周期で訪れる皆既日食の日。
日食の見物に浮きたつ市民。
その陰で、マスタング大佐とアームストロング少将は軍にクーデターを仕掛けます。
そのさなか、マスタング大佐は、親友ヒューズの仇であるエンヴィーと対峙。
この対決と、復讐心に捕らわれている大佐を説得するホークアイ中尉のシーンは必見です。
ホムンクルスでもあるキング・ブラッドレイは、グリード、スカーと相次いで対決。
人間を凌駕するパワーを持つ、ブラッドレイの戦闘シーンが、どのように再現されるのか、期待が膨らみます。
そして、軍中央司令部の地下では、お父様とホーエンハイム因縁の対決が。
原作では、バラバラに戦っている彼らが、最終的にはお父様の前に集結し、最後の戦いを始めるという流れが、スムーズに展開されています。
映画でも忠実に、そしてリアルに再現してもらいたいものです。
そして、中央司令部の屋上で展開される、最終決戦は最大の見せ場。
このシーンがどんな迫力で再現されるのか、楽しみです。
まとめ
5月と6月に連続公開される「鋼の錬金術師完結編」の見どころについて紹介しました。
『復讐者スカー』は5月20日『最後の錬成』は6月24日の公開です。
原作に近い再現率で、前作より「鋼の錬金術師」の世界に入り込みやすくなったと思います。
そして、物語を動かす2つの事件。
全般を通して、戦いに次ぐ戦いという展開になる事は必至。
主演の山田涼介さんも前作と比較すると、バトルシーンが3倍から4倍に増えたと、会見で語っていました。
撮影中、用意されていた間食の中に、プロテインドリンクの大きなボトルがいくつも用意されていたそうです。
現場でも、筋トレやシャドウボクシングなど、俳優の皆さん体を鍛えることをメインに撮影に臨んでいたご様子。
迫力のある映像が期待できそうですね。
鋼の錬金術師完結編は、「復讐者スカー」が5月20日、「最後の錬成」が6月24日公開予定です。
実写とCGが融合した「鋼の錬金術師」の世界を、映画館で堪能しましょう。
鋼の錬金術師 完結編公式サイトはこちら
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